Category: Q-LETTER
故小倉昌男の「経営学」
宅急便の代名詞のようなクロネコヤマトの宅急便のシステムを作り上げたヤマト運輸会長小倉昌男の著書『経営学』(日経BP社刊)に「とても事業として成り立つとは思えなかった宅急便、無謀ともいえた郵便小包への挑戦が挫折することなく伸長している」と記す著者の貴重な経験を通して書かれた経営の条件は説得力がある。
いくつかを上げてみる
- 時代の風を読む
- 戦略的経営
- 行政に頼るな
- 明るい性格
など。
氏は10の条件を挙げているが、目新しいことでなくあたりまえのことではないかと思う。
当たり前が当たり前でなくなっている日本の現状がむしろ問題のように思われる。 いつのまにか、日本の国も大きな会社も、 前例にこだわり、内に閉じこもり、今を満足して過ごそうとしている。
そのような情勢の中で、危機的状況に放り込まれたヤマト運輸は、その危機をバネとして、新しい事業に取り組んだ。
著者は自身を持って、 ピンチの時こそチャンスがあると書いている。
大部ではなく、読みやすいので関心のある方に、一読をお勧めしたい本である。
アメリカのSOHO訪問記~2000年のQ-LETTERより
話はいささか旧聞に属するが、アメリカが今のような好景気に入る少し前、私の友人のひとりとその仲間たちが集まって、新規事業を立ち上げる準備をしている事務所を訪問したことがあった。
メンバーは企業コンサルタント、コンピューターのプログラマーを含め数人であったが、今は彼らがどんな仕事を立ち上げようとしていたか憶えていない。彼らが夢を実現しようとしていたオフィスは、新品ではないが、木調のオフィス家具を多用していた。
普段はひとりひとりが背の高い棚付きパーテーションに囲まれた自分の空間で仕事をし机の上には必ず家族の写真が飾られていたのは、大変印象深く憶えている。
仕事をするメンバーの机の近くにはみなが共通に集まる空間が、丸いテーブルとくつろげるイスを配したミーティングコーナーとして設けてあり、その周りには、植木鉢が置かれ、飲み物が自由に飲めるようにしてあった。
アメリカ人たちが決して贅沢ではなく、個人的にも、オフィスでも、中古家具を上手に自分たちのサイズに合わせて使っていたことを思い出す。
彼らの夢の実現へ向けて歩んだ道が今の好景気を作り上げているということだと、友人を通して知ることが出来た。
今、その友人は新しく産まれた子供のために、主夫業と経営コンサルタントをし、奥さんは医者として忙しく働いている。
雑感
江戸時代の農業に関する本の中に「上農は草を見ずして草を引き、中農は草を見て草を引き、下農は草を見ても草を引かず。」という言葉があります。
今のように、農薬や機械のない時代の言葉ですが、私達の生活でも心掛けて参考にすべき言葉ではないでしょうか。
オフィス家具のアクティブキューがある東大阪市
オフィス家具のアクティブキューがある東大阪市は大阪市の東の位置する中小工場の多く集まる町です。
その工場の技術で、アメリカのスペースシャトルの部品が多くが作られていると言うのが話題になりました。東大阪市はそんな高い技術を持った町です。
1996年2月にお亡くなりになった小説家の司馬遼太郎先生が最後まで住んでおられた町でもあります。司馬遼太郎先生が高級住宅街でないこの庶民的な町の雰囲気を愛され、住み続けられたことをエッセイ等でご存知の方も多いと思います。
この町から遠い国々に旅をし、多くの作品を書かれたとおもいますと、改めてこの町を歩いてみたくなりました。




