Q-LETTER

進化するオフィス

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「The Creative Office」の著者のひとり ジェレミー・マイヤーソン(就労パターンの変化と、それが家具商品、空間、環境に与える影響が主な研究テーマ)が検証する 。  仕事のための空間はライフスタイルと共にそのデザインや機能を変えてきた。  では21世紀型のオフィスはどういう姿になるのだろう? そのキーワードとなるのは「ハイデザイン」と「生活との一体感」の2つだ。「自分の机」という概念すら存在しないような自由なワーキングスタイル。  21世紀型のオフィスの姿のモデルを、ジェレミー・マイヤーソン(就労パターンの変化と、それが家具商品、空間、環境に影響が主なる研究テーマ)の”ハイデザイン・オフィス”のコンセプトに関する第一人者)が検証している。  彼は4つに分類している。
  1. 「モバイルオフィス」・・・ダイナミックな仕事環境にできるだけ対処できるよう、柔軟性を優先させたもの。
  2. 「チームオフィス」・・・チームの想像力や緊張を高めてゆけるようなワークスペースを作ることが目的のもの
  3. 「イクスチェンジオフォス」・・・多様性を感じさせるオフィス環境の中で速やかな情報交換を目的とする、例 えば「大学」のような雰囲気をもつもの。
  4. 「コミュニティオフィス」・・・・仕事に社会との繋がりを反映させることが目的のもの。
であるが、全く異なるのではなく、重複しあっている。 実際に彼が選んだ4つのタイプのオフィスは目前に来ている世紀を先取りしていて面白い。  マイヤーソンは「かつてオフィスとは静的な場所であり、仕事をただこなすための場所だった。オフィスで働く人々は、上司の厳しい監視のもと、ひとつの場所にくぎ付けになっていた」という。 だがテクノロジーの発達にともない、このような考え方は時代遅れになった。  創造的に作られたオフィスでは、好きなように仕事をするために、自由に動くことが奨励される。先端技術によって移動しながら仕事ができるようになり、仕事場での予想もしなかった人との出会いや、カジュアルな会議が増え、予定や計画にこだわらず自発的に仕事ができるようになった。  世界的に有名な公認会計士事務所アーサー・アンダーセンのビジネスコンサルティング部門では、ロンドン本部にチームワークを推進するハイデザイン・オフィスを作った。このオフィスでは、170人のスタッフが最新情報にアクセスしたり、自分の好みの仕事環境を選ぶことができるよう、柔軟なワークスタイルに配慮した設計がなされている。  オフィスは、パーソナルな人間関係を柱としたビジネス関係を構築し、チーム間で互いに学び会える環境を作り出すことを目的とした設計。インテリア・デザイナーには、スタッフの”頭脳”を刺激し、激しい移動に柔軟に対応できる快適な空間を作るように指示したという。  そこでインテリアデザイナーたちは、まず、オフィスの中心として受付の裏に、気軽にくつろげるカフェをイメージしたお客様を迎えるハブエリアを作った。このエリアの両側には細長いスペースが広がり、片側はスタッフ個別に集中して仕事ができる「禅」、反対側にはチームとして作業ができる「混沌」が広がっている。「禅」は魚の泳ぐ水槽と、椰子の木のビジュアルが落ち着いた雰囲気を出している。「混沌」はテーブルやイスを自由に動かして、仕事が進められる空間になっている。  対照的なのが管理部門のメンバーたちの環境だ。管理部門では一人一人が固定された机を持ち、直ぐそばに保管されているプロジェクトの情報が明確にわかるように工夫されている。 ロッカーが設置されている壁やスタッフのデスクを取り巻くベンチには曲線が多用されており、オフィス全体からは流れるような躍動感が感じられる。 このように、動の空間と、静の空間を効率的に用いることによりチームワークと交流を促進し、仕事をダイナミックに進めることが可能になったモバイル・オフィスに、同社は「企業理念に即している」と大変満足している。 「QB 2000」(クオリティ・ブリテン)英国領事館広報部発行より(製作 スチュワードパブリケーション)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*